Ⅱサムエル17:15-23
主の助けにより、アブサロムはフシャイの助言を選びました。しかし、だれが見てもアヒトフェルの助言が優れたものでした。アブサロムがいつダビデを攻撃するか不安になったフシャイはツァドクとエブヤタルにすべての話を伝え、ダビデに世を過ごさないでヨルダン川を渡るようにしました。その話をエルサレム城の外で待機していたヨナタンとアヒマアツに一人の女奴隷が行って伝えます。しかし、二人を見たある若者がアブサロムに告げました。二人はバフリムに住むある人の家に隠してもらい、無事にダビデにその知らせを告げることが出来ました。
このように、大変な時に自分を助ける人がいることを覚えましょう。城の外にいた二人に告げた女奴隷、バフリムのある人の妻、名前が書かれてない人たちの助けがありました。ヨナタンとアヒトフェルも命を掛けて伝言を伝えました。弱いと思われる人であっても、困難の時に自分のとなりにいてくれる人が本当の友だと言えるでしょう。自分が現在の場所にいいられたことも誰かの助けと犠牲と祈りがあったことを忘れないようにしましょう。いくら良い計画があるとしても、助ける人、献身する人がいないと、物事は成り立たない場合が多いです。私たちのために今も助けておられる聖霊様を覚え、今日の一日も感謝を持って勝利しましょう。
アヒトフェルはダビデがヨルダン川を渡ったことを耳にしたでしょう。そして、自分の助言が実行されないのを見て、自分の町に帰り、自ら首をくくって死にます。優れた知恵があったので、これからの成り行きがどのように進行していくかが分かったはずです。いくら優れた知恵を持っていても、神様が助ける人を勝つことが出来ないのです。また、主の御心を離れると、このように一瞬にすべてが崩れてしまいます。
アヒトフェルの死は、まるでイエスキリストを裏切ったイスカリオテユダのようです。アヒトフェルはダビデと近い人でしたが、バテ・シェバのことで(アヒトフェルは彼女の祖父)個人的な復讐の思いに取られたのかダビデを裏切ってしまいます。彼はダビデの徹底的な悔い改めと涙を知っているにも関わらず自分の復讐の心を捨てず神の御心に背いてしまいました。イスカリオテユダも自分の考えと違うイエス様にがっかりして、主を裏切りました。このように神の御心を離れた人の最後は悲惨な死でした。
私たちはどんな状況の中でも神様の御心に反する道に行ってしまわないように気を付けましょう。憎しみではなく愛するのが主の御心です。仲たがいではなく、平和をもたらすのが主の御心です。裏切りではなく従順して従うのが主の御心です。私たちは神様の奥義を預かっている者たちです。自分の意志と神の御心が違う時も主の御心に従う忠実なものになるべきです。
今日の一日も自分のために犠牲し、献身し、祈ってくれる人たちのために感謝して祈りましょう。今、自分は主の御心の通りに歩んでいるのか帰り見ながら祈りましょう。