第Ⅱサムエル2:1-11
ダビデがツィクラグにとどまっている時にサウルの死の知らせを聞きました。彼は悼み悲しんで泣き、哀歌を作って歌いました。それから、自分を殺そうとしていた人が死んだので、すぐに故郷に帰ることもできました。しかし、ダビデは直ちに出発しませんでした。神様に聞いて答えられてからユダの町に帰ります。また、ユダの何処に行くべきか細かく神様に伺うダビデの姿が見られます。状況がよくなったと言って自分勝手に行わず、最後まで神様に頼るダビデです。
神様の御心を伺ってからユダに上って行ったダビデを待っていたのは何でしょうか。ユダの人たちは彼を迎え入れ、油を注いでユダの王にしました。長い間逃亡生活をしなければならなかったダビデでしたが、これからは王です。ダビデは考えもしなかった待遇に驚き、感動したに違いありません。最後まで神様の御心に従う時、神様はすべてを備えてくださり、不足なく満たして下さる神様を経験することが出来ると信じます。その後、ダビデは七年六カ月の間、ユダの王として仕えることになります。
王になったダビデが、一番最初に行ったことは何でしょうか。サウルの遺体を携えてきて葬ったヤベシュ・ギルアデの人たちのことを聞いて、彼らに使者たちを送り、感謝と祝福の言葉を伝えました。変わらないダビデの心が見られます。ダビデは最後までサウルを神様から油注がれた王として扱いました。彼が死んだ時にも喜びませんでした。ヤベシュ・ギルアデの人たちに行った偽りないダビデの姿を神様は喜ばれたと思います。
ヤベシュ・ギルアデ人たちに、強く勇気ある者になれと励まし、自分が王になったと言います。この言葉はこれからダビデが責任を持って彼らを助けると言う約束のように聞こえます。ヤベシュ・ギルアデの人たちはベニヤミン族と深い関係がある人たちです。サウルがベニヤミン族だったので、彼らも最後まで信頼関係を持ってサウルを葬ったのでしょう。ダビデはこれを喜んだはずです。
今日の御言葉は、最後まで神様に頼り続け、また、サウルに真義を守ったヤベシュ・ギルアデの人たちの助けになると約束したダビデの姿があります。私たちの信仰もこのようであるべきだと思います。最後まで主との関係を持ち続けることで、導き守ってくださる主を毎日経験できると信じます。